翼をください。
ハジマリとオワリ
「この前は…本当にごめんね…。」
「それはいいって。」
「うん…ごめん。」
彼女の様子が少し変だったから、僕は話題を切り替えた。
「…あの、さ…コレ…この間渡せなかったから…。」
そう言って鞄から小さな箱を取り出すと 彼女は目を丸くしながら受け取った。
「あ…ありがとう!」
そう言った彼女の頬はほんのり赤かった。
「開けてみていいかな…?」
「…ああ。」
彼女は嬉しそうに包装をといていく。
「あ…これは、オルゴール…?」
その問いかけに答えるのが何だか恥ずかしかった僕は、彼女から目を反らした。
「ありがとうマーくん!なんの曲かな…?」
彼女がネジを回すと、曲が流れ始めた。
「あ…。」
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