小説
夢、到来! 16
大声を出すと腰が痛むため、俺は練習の邪魔にならないようにベンチへ向かう。
それに気付いた優助が中島に言った。
「な…中島さん!不審者です!!」
『ちょ、ちがww』
「何処のどなたか存じ上げないのだけど、後でなら遊んであげるわよん?おにーさぁん?」
薄井怖い薄井怖い薄井怖い薄井怖い薄井怖い薄井怖い薄井怖い薄井怖い薄井怖い薄井怖い薄井怖い薄井怖い薄井怖い薄井怖い薄井怖い。
「ああ、磯野かぁ。腰は大丈夫かぁ?」
普段の中島に戻って俺に近寄ってくる。
『ああ、まだ痛いけど…お前らが気になったからな。』
「磯野…ありがとなぁ。」
『いいって事よ!それにしても上手くやってるみたいだな!!』
「みんなのやる気があるお陰だよぉ!」
『あ、そうだ。俺差し入れ持ってきたんだ!みんなにやってくれ!!』
そう言って持ってた紙袋を中島に渡す。
「ホントにぃ?わざわざ悪いなぁ…。おーいみんなぁ!磯野が差し入れ持ってきてくれたってさぁ!!一旦集合ーっ!!!!」
中島がそう叫ぶと、みんな足早に集まってきた。
「ちょうど休憩だからねぇ。みんなで頂こうかぁ!」
子供達が嬉しそうに笑う。こういう所はまだまだ子供っぽいんだな!
「ところで中島さん…そいつ誰?」
『ちょ、ムギスケ!?この俺様を…忘れたとは言わせねぇぜ!!?』
しーん…
『え?何これマジでみんな分かんないって顔してらっしゃいますが…;』
「あー…もしかしたらこの5日間で野球の全てを叩き込んだから磯野の事なんて忘れてるかもなぁ!」
かもなぁ!
って何呑気に言ってやがんだぁあああああああああ!!!!;
え、じゃああの背中の呪印を刻まれし日に起きた俺の伝説をも…忘れた、だと…?
「…磯野…こ、これは…?」
『へ?見てわかんねぇ??クッキーだけど…。』
みんなが固まる。なんでだ…?
「あ、ありがとうございます。ですが僕はお腹が一杯なので後で頂きます。」
「お、俺も…。」
「俺もだ。大体俺らをころ「「わーっ!;」」
『遠慮しないで今食ってもいいんだぜ?』
「あのなぁ磯野?お前差し入れのセンスないなぁ!」
「「「「わーっ!!;言っちゃった…!」」」」
俺はショックを受けたぞ…。子供なら喜ぶと思ったんだ………ぐすっ。
「ほらぁ、お兄さんが泣いちゃったわよぉ中島さん?;」
「えー、だってあんなハードな運動して喉乾いてる時にパサパサのクッキーなんて拷問でしょぉ!!」
「確かにそうですが…素直すぎっすよ!;」
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