小説
神の憂鬱! 14
「くはははは!ならば手始めに一つ情報をよこすのだ!!」
な…なんて醜い奴なんだ…!!
俺はこんな事が許せるもんか!
でも…
『スマイルって昔からあんな感じなんですか?なんつーか…あんま喋らないような。』
聞いちゃったよ☆
だって気になるやん!
「うーん…今より昔の方がまだ分かりやすい奴だったよ。ハハッ」
スマイルにも純粋に喋る時期があったのか…
「あのスマイルくんがねぇ!」
おい中島、それはさっき俺が王子さんに言ってもらいたかったセリフだよ。
「まぁ、今は何考えてるか分からないような奴だけど…その方がいいよ!アイツは随分悪い事沢山してたからね」
!!!!?;
『あのスマイルが!?;』
あ、俺まで言っちまった。
「む…例えばどんな?」
はは…
きっと王子さんの事だ、俺のDS借りパクした〜とかで終わりだろ!
「スマイルには内密にしてくれよ?…喧嘩はしょっちゅうだったよ。校内の生徒も他校の生徒も関係なく暴力を振るうような奴だった。」
俺はふと文化祭の事を思い出す…
あの時は中島のおかげで丸く収まったが。
もし、暴力沙汰になっていたら…?
「他にも悪さして親にも迷惑かけてたけど…一番酷かったのは…」
「ひ…酷かったのは…?」
俺ら同様、さすがの神も驚いている。
俺達は王子さんの言葉の先が気になって仕方がなかった。
「俺のPSP借りパクしたままなんだよね。」
『…ん?』
思わずすっとんきょうな声が出てしまった
「ビックリさせないで下さいよぉ;」
俺と中島が安堵している横で、神はブルブルと震えていた。
『神…?』
「PSPを借りパクとは……スマイルくんはとんだ不良だったのね!!!!;」
え、PSPで人の価値決まっちゃうの…!?;
PSPこわっ!!
「アイツのせいで俺はモンハンをできずにいる…!」
「くっ…あの不良めぇえ…お兄さん!私が月曜日に必ずしもPSPを救ってみせます!」
「神ちゃん…うん!頼んだ!!」
そして二人は握手を交わした。
なんやかんやでめっさ仲良しさんになってるよなー二人共w
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