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小説
マドンナの狂怖! 15




くっくっく…

やっとこの時がきたか。



――ガラガラ



奴の姿は……ない。

『あっれー、おかしいなぁ』

「どうした磯野ー?」

『いやそれがしゅ…でたーーーっ!!!!』


目の前の男は足を一歩引きピコッという足音をたてた。


『…主将』

「なんだ?今忙しいから3文字以内で頼む。」


コイツ…


忙しいわけないくせにw
手に持って見えるジャンプは何?
てかお前いくつだよww


『…カエセ』

「?」


『3文字に収めたぞ…くっくっく。さぁ、返してもらおうか主将よ!』


俺の言葉に目を丸くする主将

「そういやお前、たまに変だったよなぁ。…で、返すって何を?」


『とぼける気か?この俺がわざわざ足を運んでやったというのに…くくっ』

「…。」

『ちょ、ジャンプ読み始めないでくださいっ;』

「だって何言ってっか分かんねぇんだもん」


そう言って無表情のくせに頬を膨らませる主将。
全っ然かわいくねぇよ!!!?;


『えっと、ゴリ子の本がなくなっちゃったらしいんですけど…主将、知りませんか?』

「さぁなぁ。」


話には興味がまるでないようにジャンプを読み続けている。

『でも確かに持っているはずなんです!』
「あ」


『!?』

「そういや本借りた時あったなー。」

『いつです!?』

「最近かな。学校だよりに今月の本ってのを面倒臭いが俺が書かなきゃいけなくなって…まぁちょうど良い所にゴリ子の机に本が置いてあったから借りた。」


ふっ。
主将よ…それは借りたとはいわないだろ!!;

 

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