小説
マドンナの狂怖! 14
取りあえず…話を聞いてみよう。
例えソイツが、なかなか話さない奴でも!!
『スマイルよ。お前は事件の朝、何か見たか?』
「…。」
考えているようにも見えるが、答える気配はない…か。
ならば質問を変えるまでよ…!!
『…朝、お前は確かに一番早く学校についた。間違いないか?』
スマイルはこくっと頷き、肯定を意味した。
よし、いいぞ…!
『じゃあ…その時ゴリ子の本はまだ置いてあったか!?』
こくっ
肯定だ。
『ゴリ子の本が持っていかれる所を見たか?』
今度は顔を横にふる。
て事は…教室から外に出ていないのか?
でもあんだけ探してないんなら…教室にある訳がない。
『…スマイル、お前、ずっと教室にいたのか?』
スマイルは顔を横にふって否定した。
よし、少しずつ見えてきたぞ…!
後はスマイルが教室を立ち去った後、誰がやってきたか…。
『スマイルが教室を出た間、誰が教室にいたか知っている?』
って、そんな事知ってたら自分が疑われた時真っ先に言う…
こくっ
頷いたぁあああああああああ!!!?;
え、それはつまり…スマイルはスマイルが教室を出た時、教室にいた人物を知っている。
て事だよな…?
『誰がっ誰がいたんだ!?』
「…。」
ああ、くそっ、答えねーか!;
ここまで分かって、後は聞けばすぐ分かる事なのに……!
『…その教室にいた奴って…クラスの奴か?』
……今までと反応が違う。
ちょっと歯切れの悪さがある頷き方だった。
クラスの人物と言うのか分からない…?
……………………くっくっく。
『さんきゅーなスマイル!』
「…。」
ゴリ子待ってろ…。
俺がお前(の本)を救ってやる!!!!
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