小説
マドンナの狂怖! 2
…何で最後、スマイルを見たんだ…?
ま、まさか…
『スマイル、お前まさか…ゴリ子の本を…』
「磯野。まさか本当にスマイルくんを疑ってるの?」
『神…。』
神は俺に責め立てるような目線を送る
『わ…悪ぃ、そんなつもりじゃ…。』
「でもさぁ、どうしてゴリ子ちゃんはスマイルくんを疑ったのかなぁ?」
「…多分、クラスの中でスマイルくんが一番早く学校につくから…ではないでしょうか」
「ゴリ子の本って学校に置いて帰っていたのだっけ?」
「はい。机の上にいつも置いて帰ってました。それなのに今日の朝机の上には…」
『なかった、って訳か』
それならばゴリ子がスマイルを疑う理由も分からなくはない
でも…
『…くっくっく…。』
「…?どうしたんだぁ磯野ー」
「よくこんな時に笑えるものですね。」
『俺は大魔王磯野。今回の破滅のターゲットは決まったぜ!』
そして今の俺のセリフもキマッたぜ☆
「…で、何が言いたい?」
神が興味なさそうにそう聞く
『くくっ。これより俺は、今回のターゲット…即ち、ゴリ子を破滅しに行く』
「な…な…何をバカな事を言っているんですか!!今はそんな馬鹿げた事を言っている場合ではありません!」
メガネの言葉を無視して、中島と向かい合う
『なぁ中島よ。貴様は勿論ついてくるのだろう?』
「…!ついて行っては駄目です中島くん。こんな中二病の戯言…」
「メガネちゃん。」
「!」
「俺は戯言だなんて思わないよぉ。磯野は変な事ばっかいうけどさぁ、それでも友達想いなの…俺は知ってるよぉ。」
中島…
「それにぃ、いつも俺の勝手で野球一緒にやってついてきてもらってるからぁ…たまには俺が着いていかなくちゃぁ!」
……
……………………だよねー。
『いいんだな?後悔しても知らねーかんな』
「あはは。自分から言っといてぇ!磯野の言う破滅の意味も、少しは分かってるつもりだし後悔なんてしないよぉ」
…泣かせるぜぇええええええええ!!!!
「……分かりました。この件は、お任せします。私たちもできる限りゴリ子さんの本を探しましょう」
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