小説
神の憂鬱! end
俺は近しい人物から破滅させていく計画を立てた
中島は黙って俺から1m離れて歩いてくる。
くっくっく…!
まず最初の犠牲者は……神、お前だ!!
最近はお前の妙な家族との団らんを楽しませてもらったからな…!
その褒美に、貴様を先に俺らの仲間に入れてやろう!!
だが席には神の姿はなかった。
教室を見渡すと、自分の席でもないのに、神はさも当たり前のように窓際の席に座っている
ど…どういう事だ…?
『か…神よ。貴様に悪い知らせをしてやろう!貴様は選ばれたのだ。一人目の破滅される人物に…!!それが嫌ならば俺の下について働くのだ!!!』
「はぁ…。」
神はやたら大きなため息をつく
い…嫌な予感…。
中島も様子に気づき、おどおどと近くにやってくる
「ど、どうしたのぉ?」
俺は何も応えられない。
神はというと、頬杖をついて窓の外をみて何やら思いふけっている…。
こ、このパターン…デジャヴ!!?;
俺は確かに大魔王磯野。
だが…
「はぁ…実は……はぁあぁぁ〜」
「何かあったのぉ?」
俺の中の何かが警告している…これは罠だ、と。
「…ん。…何でも、ない」
だがそんな風に言われれば聞きたくなるのも人間のさがというもの
…あ、俺魔王だけども。
『…い、一体何があったんだよ?』
「俺達に手伝える事があったら言ってねぇ!」
神…
俺は見逃さなかった…確かに…確かに神の口元が緩んだんだ!;
「じゃあこれお姉ちゃんに頼まれた買い物のリストなんだけどさぁ、行ってきてくれない?頼んだ!ありがとう!!」
ホラきた…
「なっ…なっ…神ちゃん、でも;」
「ありがとう、中島くん」
「…う、うん」
中島ぁあああああああああ!!!!?;
ううう…
だ、誰か…誰か!俺らに平和を!!
というか…
常識ある人を周りにくださぁあぁぁああああああい!!!!;
END
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