小説
神の憂鬱! 10
「はじめまして、王子と申します!本日はお父さんに結婚を認めて頂きたく参りました。」
「…私は君のお父さんではない」
はい、典型的な返答きた〜
…でもそれを答える人が間違ってるw
『神…とりあえずこっち向いて話聞こうぜ』
「…む。」
俺がそう言うと神はしぶしぶみんなの方へ体を向けた
「…母さん、母さん!お茶!!」
「はいはい、今持っていきますよー」
台所から神のお母さんの声がした
しばらくすると、人数分のお茶と軽くつまめる物を持ってやってきた
「あらあらあなたが…ぐへへ」
あ、言った!
「はじめまして、王子と申します!」
「…認めんよ。結婚なんて…大体こんな大事な日に遅れてくるなんて何事だ!」
「…?」
はっ!
王子さんが分からない顔をしている…!!
確か本当に来るハズだった時間は13時…。
俺はコソッと姫さんに話しかけた
『…姫さん…王子さんに今日は何時に来て欲しいって言いました?』
「え?もちろん3時よ?」
あはははははははは
ごめん姫さん、バカだー バカがいるー!
なるほど…13時を3時に間違えるという小学生的なミスだね☆
ふと神を見ると、黙ってはいるが怒りにプルプルと震え出していた
しかたねぇな…ここは正直に言うしかねぇ…って、中島!?
今まで黙っていた中島が急に土下座をしだした
「ごめん神ちゃん!昨日俺が王子さんに伝えに言ったんだけどぉ…ちょっと間違えちゃったみたい…だから王子さんは悪くないんだぁ!ごめんね」
な…中島…!!
お前…
くっくっく…
この俺様が中島に遅れを取るとはな!!
俺も中島の横で土下座をする
『悪ぃな神!これは完璧俺らの伝え間違いだ…悪かった』
「…中島くん…磯野…。」
すると姫さんは驚き言った
「まぁ!そうだったのね!!」
『「…。」』
あんたの為だろぅをぉがぁああぁぁあああああ!!!!;
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