小説 神の憂鬱! 1 ―――… 最近神は、元気がない。 窓際の席でもないのに 席を陣取っては、空を眺めため息をつく 『どうした?』と聞いても返ってくる返事はいつも同じ… 「…別に。」 『悩みでもあるのか?』と聞くもそれまたいつも同じセリフではぐらかされる… 「特にありません。」 それじゃ丸っきりエリカ様じゃねぇかよぉおおおおぉお!!!! 「どうしたんだろうねぇ神ちゃん…」 『さぁなぁ…。本人が言わなきゃ俺ら分からねぇのにな!』 「うん…」 『くっくっく…まぁ教えてくれなけりゃ後をつけるまでよ!』 「犯罪なそれぇ」 『…こりゃいいのが撮れそうだ』 「えぇ?」 『劇場版 神の憂鬱〜そして私は気づかなかったんですよぉ…だってまさか中島くんにつけられているなんて…。まだ信じられません…変な感じです。彼の事は野球野郎としか見てなかったし。どうしていいか分からなくなってきました…。そんな時でした。私の前に例の人物が現れた…!そして私は、中島くんの恐怖から救われたのです!!例の人物は私の救世主です!神です!あ、私の名前も神です。の巻〜』 「ちょ、サブタイトル長ってか…何で俺がストーカー役なんだよぉ?」 『お前が夜な夜なバットを持って町を徘徊してるのは知っているのだ!』 「ちょw 誰にも知られてないと思ってたのにぃ」 『…え?』 「冗談だよぉ」 お前の口から冗談がでるのもなかなか恐ろしいもんだな… 「ただ野球練習の帰り道だと思うよぉ」 『…。』 よけい恐ろしいわぁああ!!!! [次へ#] [戻る] |