小説 文化祭伝説! 22 「なぁ磯野ー。せっかくだから俺らのクラスのお化け屋敷行こうよぉ」 『は?内装分かりきってんだからつまんねーに決まってんべ』 「でもどんな感じになってるか気になるだろぉ?」 うむ…。 それは確かにそうだが… 「…それに、磯野を先頭に成り立ってるクラスだしなぁ」 …む!? 『くっくっく…中島よ!貴様はよく分かっとるな!!そう、1ー8をまとめるこの俺には、クラスの様子を確かめなければならぬ義務があるのだぁあぁああ!!!!』 「そうだよぉ!(…扱いやすいやつだなぁ)」 そして俺らは我がクラスのお化け屋敷へと向かった ―――… 「お!磯野に中島じゃん!入んの〜?」 『む、ナス男か。』 「前神ちゃんにも言われたけど何なのそれ!?;」 「ナス男、俺ら入るからよろしくねぇ」 ナス男は笑いながらため息をつき「はいはい」と言って懐中電灯を渡した 「暗いから気をつけろよー。それに暑いし…。」 『おう!サンキュー』 ガラガラッ 教室の“入り口”と書いてあるドアを開けると むわっとした空気が俺達を包んだ 『うわっ…ほんとあちーな…;』 「しかも真っ暗…これは懐中電灯の意味をなしているのかぁ?」 いつも俺達が使っている教室なのに、何故かまったく別の空間に来ているような錯覚をしてしまう 『中島!貴様に先を歩く権利をやる!!』 「お前怖いだけだろぉ!?;」 [*前へ][次へ#] [戻る] |