小説
例的な話! end
<磯野の場合>
磯野が道端で消費増税について考えていると、前から3人の不良が歩いてきていた。
「でよ〜、よっちゃん!」
「…お。まてまて、良さげなカモがいるぜ。」
「ぎゃはははは!」
不良たちは磯野からいかにお金を巻き上げようかと試行錯誤していると、それに気付いたのか磯野がジロリと不良たちを睨み付けた。
「なっ……なんだテメェ!!」
「文句あんならかかってこいやぁ!!」
「……………。」
そして磯野は思った。
(しまったぁああああぁぁああああああ!!!!;)
そう…磯野はただ、振り向き様に格好をつけてみただけである。
それなのにたまたま不良と目が合ってしまい最悪の結果となってしまった。
「おい、何とか言えや!!!!」
ガッと胸ぐらを捕まれた時だった。
「くっくっく…」
不敵に笑ったのは、他でもない磯野だった。
「なっ……なんだよ!」
「くくっ…いいか貴様ら、この俺と出会ってしまったことに悔いるがいい。」
「な、なん…だと…」
「ぎゃはははは」
磯野は胸ぐらをつかんでいる男に指を指した。
「貴様…ロリコンだろう!!?」
「……!?」
「くくくっ!幼女にしか興味を持てない変態野郎が!!!!」
「いや、違うんだが…。」
目の前の不良の冷静な言葉に、磯野は衝撃を受けた。
次に、その不良の隣にいるやつらを指差していく。
「お前はファンシー好き!お前は女装趣味!!そうだろう!!?」
「いや、違う」
「ぎゃははははは違う。」
その場に嫌な静寂が訪れる。
そして磯野は決意した。
(そうだ、逃げよう。)
それからはあっという間だった…。
不良の手を思い切り振り払い、全速力で走った。
走って、走って、走って…
辿り着いた先に、楽園はあった……
そう、行き止まりという名の …――――
「ぴえぇぇえええええええぇえええぇええええぇぇええええええええええ!!!!;」
それから磯野がどうなったのか、知るものはいない……
END
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