小説
文化祭伝説! 12
ー文化祭2日前ー
放課後。
「よっしゃやるぞテメェら!!アタイについてきなぁ!」
神は何やら張り切っている
『あー…お前元気だなぁ』
「む?浮かない顔してどしたどしたー!?」
『……休日に中島の野球レッスン受けて、もう全身筋肉痛だ…』
「なっ…!そんな事で元気ないとは…たるんどるぞ!!」
『……ならお前も中島の鬼地獄レッスン受けてみ「だが断る。」
―――…
今日、お化け役の人は衣装作りをするらしい
まぁあと2日だもんなー…
『間に合うか?』
「…間に合わせる。」
いつになく真剣な神に一瞬驚いた
「その為には1人でも多くの人出が必要なの…」
『そうだな。今んとこ俺とお前と、メガネにゴリ子にスマイルしかいないもんな』
俺がそう言うと さっきまで廊下を歩いていた神の足が ピタッと止まった
「…もう一人、いる」
『…え?』
「…磯野…頼んだ!」
そう言って、中庭が見える窓を指さした
『?なんだ…ょ………ぇ、お、鬼が見えるが…気のせいか?金棒振り回してるんだが…。』
「…あれは中島くんさ…そして金棒じゃなく金属バットさ☆」
一気に血の気が引いていくのがわかる…。
流石に練習中に話しかけるのは危険だと、俺の脳が告げている
「…ほら磯野!行ってこーい」
『ぎゃぁあ;逝けっていうな!うわぁあぁああ無理無理無理無理!!;』
窓から俺が叫んでいると ふと鬼がこちらを向いた
め…目が……合った…。
えぇいい!!
もう気合いだぁあぁあぁああ!!!!
『あ、あのー…これから、ぶぶ文化祭のじ 準備…衣装作り……したいから、さ…手伝って頂きたいなー…と、思うの、ですが……。;;;;;』
俺は中島がバットとグローブを持って校舎内に入って行くのを見届けると こう思った……
終った…と。
『…色んな意味で、な』
「何独り言いってんの。」
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