小説
休日パラダイス! 14
「暗くなってきたねぇ。」
「…うん。」
『そうだな。最後に観覧車乗って、帰るか!』
その言葉に二人とも賛成をした。
…―――
外の景色がキラキラ輝いていて綺麗だ。
『やっぱいいなぁ観覧車って!』
「若干一人死にかけてるけど。」
そう言って神は中島を見る。中島は両手を顔につけて嘆いていた。
「俺ぇ、高いとこ苦手だったよぉ……。」
『ざまぁねぇな中島!!』
「だから言ったのに。」
『いやだから誰が?何を?;』
観覧車が頂上まで着くと、何だか感動してきた。
『クソで汚い世の中が…こんなにも美しく輝くなんてな。』
「ふっ…私も目を疑った。この世界は、こんなにも美しく綺麗だったんだな。」
「君たち何者ですかぁ!?;」
あははっ、と笑いあって、俺はふと思ったことを言った。
『次はみんな、彼女や彼氏と来れるといいな!』
「え、別にどうでも良い。」
「俺もぉ。まず出来ないしぃ!」
嫌味か貴様ら!!!!;
『面白味のねぇ奴等だなぁ!気になる奴とかいないのか?』
「俺はいないなぁ…。」
「私は気になる子がいる。」
『だよな……って、ん!!?;』
衝撃の事実!!
まさか神が…………!
「気になって仕方ないんだ。学校行くときにいつも通り過ぎる家で会うんだけど…必ず目が合うの。そしていつもこう言うの……。」
俺と中島はゴクッと息を飲む。
「ワンッ!って。」
『「…………って、犬ぅうううううううううううう!!?;」』
「その子のヨダレがいつも気になって気になって仕方がないの。」
すっかり騙されたよ畜生!!!!;
そんな話をしている内に、いつの間にか観覧車は地上へ着いていた。
『いやぁ、楽しかったなぁ!』
「また来ようねぇ!」
「ま、暇つぶしにはなった。」
『神ってばツンデレ〜☆』
「キモッ。」
うん、リアルショックを受けたぞ俺は!
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