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小説
休日パラダイス! 11




俺と中島のはなかなか決着がつかないほど、いい勝負をしていた。


――… 6対6


次で全てが決まる。そう…全てが。


『ここで負けたらダメだぞ俺!勢いってのが大切だ。いくら主人公がヘタレでキャラ薄いからどうせ2敗だろとか、そんな考えに呑まれてはダメだからな!分かってるな、俺!』

「何一人でごちゃごちゃ言ってんだよぉ!;」


『よし、行くぞ中島!』

「来いぃ!!」



と、張り切って言ったものの地味な攻防が続く。



―――カコンッ カンッ




横で見ている神は今にも寝てしまいそうだ…。


『くくっ、そろそろ負けを認めたまえ中島くんよ。』

「いや、追い詰められてんのお前だからなぁ!?;」


そう突っ込んだ中島の手元が狂い、オウンゴールを決めてしまう。


「ぁあああ!!磯野のせいだぞぉ!」

『中島よ。己の失敗を人のせいにする事ほど愚かな事はないぞ。』
「正論を言ってドヤ顔するなよぉ!;」



「次は私か。」


待ってましたと言わんばかりに、神が前に出てきた。

次は神vs中島か。見物かと思ったが、どうやらそうでもないらしい。

中島は案外へなちょこだったしな!


とか思っていると、中島がぶつぶつと何かを呟いている。

「あれは俺が不甲斐なかったんだよなぁ。てか、俺の運動不足が原因か?いつもの練習の成果も出せずに俺は何をしているんだ…俺は…俺は……。」

『いや、中島…さん?練習の成果も何も、これただのゲームのホッケー……。』
「ぅおぉぉおおおおおおおおおお!!!!」


ちょ、覚醒www

誰かコイツを止めて!


「くっくっくっ。やっと本気になったか中島くん。この時を待っていた!」



な、何だ。この神の含み笑いは!!?;

普通なら見て怖じ気付く鬼中島を……待っていた、だと!?
これはどんな人間離れした戦いが繰り広げられるんだろうか…。
恐竜か?隕石か!?ブラックホールか!!?


 

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あきゅろす。
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