小説
休日パラダイス! 8
「私は男に産まれたかった。」
「えー、何でぇ?」
「だって私だよ?絶対男の子に生まれてた方が得してた。」
『そうかぁ!?』
俺がそう言って笑い飛ばしてみせるも、神は真剣な顔をしていた。
「まぁ私は私だから、今更仕方の無い事だけど…。でもさ。」
『うん?』
「私、男の子だったら絶対モテてると思うんだよねー。」
なんつー事をサラッとwww
『いいか神。モテるってのはそんな簡単じゃないぞ!』
「それは磯野だから言えるんじゃない?実際中島くんは結構モテてるでしょ。」
俺、泣いていい?
「ぜ、全然モテた事なんてないよぅ!」
「ご謙遜を。中島くん、今月だけで2人から告白されたでしょ?」
『んなっ!!聞いてないぞ中島!!!!』
「ななな何で知って…!!?」
中島が顔を真っ赤にする。
「中島くんは優しいから女の子から人気があるんだよ。磯野の話は聞いたことないけど。」
ぬぐわぁあああ!!!!;
「私は、よく“男の子だったら好きになってる!”って言われる。」
『で、でもだな神!言われるからって実際男になっても言われないもんだぞ!!』
「それは磯野だからでしょ。」
グサッときたよ☆
「いいか磯野よ!今の時代はクールキャラ萌えが流行っているんだ!!」
『ぇえーっ!?マジでか!!?;』
「だから私が男ならモテてる。」
「自信を持って言える神ちゃんが凄いやぁ…。でも神ちゃんは、今でも人気だよねぇ!」
中島の言う通りだ!
神はあんな性格だけど、確かにパッと見は可愛らしいっつか美人なんだと思う。それに騙される男がうようよ…。
あとは変な奴に好かれる癖があるな、うん!
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