小説
休日パラダイス! 7
『は〜ぁ…。何だか疲れて腹減ってきた。』
「そうだなぁ、俺もお腹すいてきたぁ!」
「じゃ、時間も調度良いしお昼食べようよ。」
『そうしよう!そしてさっきまでの事は綺麗さっぱり忘れよう!!』
「「それは無理(だよぉ)」」
俺達は、ファーストフード店に入り、それぞれ注文をした後に席で落ち着いていた。
「神ちゃん、お姉さんにありがとう御座いますって言っておいてくれるぅ?」
「ん。任されよ。」
『あ、俺からも!』
「それはない。」
『え、何で!!?;中島は良くて俺はダメなのかぁあああ!!!!』
「貴様は分かっていない…。まだ、見えていないんだ。」
『なっ…!だが俺は、全てを見てきた!!それでも分かってないというのか!?』
「……。では聞こう。貴様はこの世界の何を見て何を理解した?」
『そ、それは…。人間が多くの欲に埋もれたせいで…中島は鬼に魂を売ってしまったんだ!!』
「え、俺ぇ!!?;」
「…ふ、やはり貴様は分かっていないよ。これでは、中島くんを退治しに行く事など出来ない!!」
『くっ……俺は一体どうすれば…っ!』
「いや、退治しなければいい話でしょぉ?;」
『まったく、中島には男のロマンってのが分かってねぇな!』
「神ちゃんは女の子だけど…。」
『神はほら…女と男の子供だから、男のロマンも分かるんだよ!!』
「それだったら世界中の人が分かってるよぉ!!!!;」
「私ってそんなに男っぽい?」
ふいにそう言った神に、俺と中島は一瞬驚いて神を凝視する。
いつもと変わらない口調と表情だけど、さっきああ言った事を俺は少し後悔した。
『ご、ごめん…。』
「え…何故謝る?」
逆に神は驚いたようだ。
『いや、傷付けちまったなら悪ぃなって思って…。』
「は?全然傷付いてないけど…?」
「本当にぃ?磯野って無神経だからズバッと言っちゃった方がいいよぉ?」
そりゃ悪かったな!;
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