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小説
正義のヒーロー! 11




「いやぁあああ!!お兄ちゃん助けてぇえぇえええええ!!!!」


!!!?


「今の声…。」


あれはまぎれもない、少女の声だ。まだあそこら辺をうろついてたのか…また不良グループに絡まれたんだろう。
きっと僕を呼び出すために捕まえただけだ。


どうでもいい。僕には関係ない。

どうでも…………。










「どらぁあああああああああああああああああ!!!!」


「お兄ちゃん!」

「来たな…血の鬼狼!!」


10人程の大群だ。少女はその内の一人に捕まっている。


ちくしょう。ほっとけない…ほっとけるわけないよっ!!

だって僕は…………っ!!!!


「血の鬼狼じゃ、ない…。」

「はぁ?」

「いや、確かにコイツのハズだ。」


僕は…僕は……っ!!

「正義のヒーロー、スマイル様だぁああああああああ!!!!」

「お兄ちゃん!!」

「こりゃ傑作だ!ただの馬鹿だぜコイツ!!」

「ふんっ、威勢の良い口ぶりもすぐに言わなけりゃ良かったって言うようになるぜ?」


僕がそう言うと、軍団はゲラゲラと笑い出す。


「何がおかしいんだカス共?」

「お前こそそんな口ぶりで後悔するぞ?」

「あ?」


不適な笑みが僕の苛つきを増させる。


「もしお前が手を出したら…どうなるか分かってるのか?」

そう言って少女を突き出して見せる。

「っ!!卑怯だなテメーら。」

「うるせぇ!そうでもしなきゃ勝てねぇんだよ!!」

めっちゃ正直www


「そうだな。そんな人質がいなきゃ勝てねーよな僕には。くくっ!」

「コイツ…っ!!やっちまえ!!!!」



 

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あきゅろす。
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