小説
正義のヒーロー! 3
次の日。
僕は頭に程よいくらいにワックスを付け、服装も乱して学校へ行った。
僕が教室に入ると、うるさかった教室が一瞬にして静かになった。
そして虐めをしていたリーダー格の奴が僕の元へやってきた。
「お前…何調子にのってんの?カッコつけてワックスなんか着けちゃってさぁ…はははっ!!」
ソイツが笑うと、クラス全体も笑う。それでも僕の心は穏やかだった。
今、全てが終わる。
――ガッ
「なっ…にすんだ!!」
僕はソイツの胸ぐらを掴むと、容赦なく殴る。
――ドガッ
鼻血を流して倒れるソイツを見下す。どうやら一発で気絶してしまったようだ。
……ツマラナイ。
「他に僕を気に入らない奴は?」
――――…
そして中3になった今も、僕の番長への道は続いている。
…いや、学校の番長にはもうなった。もう誰も僕を虐める奴はいない。そして学校には僕を恐る奴しか居なくなった。
それでも僕は満足できない。
そして僕は、正義のヒーローと称して、頂点を目指すようになった。
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