小説 恋よ来い! 7 「ねぇ磯野くんったらー!」 「っ…磯野を困らせるな。」 「やだぁ、熱くなっちゃってヤキモチィ?可愛いー!ウホホ!!」 何やら二人は言い合っている。 嫌な雰囲気になる前に止めないとな…; 『おい、ゴリ子いい加減に……っ!!!?;』 ゴリ子の肩に触れた瞬間、さっきと同じように景色が変わる。 今度は俺らは、どうやら図書室に二人きりでいるようだ。 俺を見て微笑むゴリ子が、肩に触れてる俺の手を握る。 「やっと二人きりになれたわ。」 『…?何言って……。』 少し間があった後に、ゴリ子が言う。 「私ね、ホントはとっても頑固で、それでいて人付き合いって上手くないの。…磯野くんならよく分かってるかもしれないけどね。ウホッ!」 確かに、ゴリ子は頑固者であり人見知りをする。 だから、嫌な事があっても内に溜めまくる。そしてそれが溜められなくなった時にゴリ子は暴走してしまうのだ。 俺も、つい最近までは知らなかったんだけどな…。 「私、いっぱい迷惑かけた。それでも私の事、嫌いになってない?」 『!』 いつも笑顔のゴリ子がこんな悲しい顔をするのは、俺も辛い。 『嫌いな訳ないだろう?ゴリ子は俺の大切な友達なんだから!!』 目を見開いた後にクスッと笑うゴリ子。 やっぱり、ゴリ子の笑顔は眩しい。 まるで黄色い絵の具のようだ。 ん?それは違うか。 「ありがとう。私も好きよ、ダーリン☆」 ん!? 「んもう、ダーリンったら可愛いんだからぁ!ダーリンが私の事好きなことぐらい知ってるわよ。ウホホ!」 『え?あ、あの…。』 「照れなくていいのよシャイダーリン☆」 何このテンション!!!?; どうしたのいきなり!?マジで!マジで!!!!; [*前へ][次へ#] [戻る] |