小説
恋よ来い! 5
「おはよう…。」
もう一度そう言って顔を赤らめ目線を反らす神。
神は変な奴だけど、パッと見は美人だ。そんな神がこんな反応するなんて……なんだか可愛く見える。
って、違う違う!!
そうじゃなくて、なんか変なんだってコイツら!!!!;
『お…おはよ。何かあったのか?』
食パンを顔面に食らった以外にな。
「別に…何もない。」
こんなにほわほわした神は初めてみる。
熱でもあるのか?
「磯野くん!あの…っ!!!!」
!!!?
急にメガネに腕を引かれると、教室からは俺とメガネ以外の人が消えた。
…一体何が……?;
『あ、あれ…?何で俺らしか……』
「磯野くん。」
腕を掴むメガネを見ると、優しく微笑んでいる。
「磯野くん、覚えていますか?」
『な、何をだ…?』
「磯野くんは、前に私に洋楽が好きだと嘘をつきましたよね。」
『っ、ああ…。』
忘れる訳もない。俺には軽い冗談のつもりだったが、メガネを本気で傷付けたんだ…。
「そう、私はあの時本当に傷付きました。地球がうぬんだら星人によって滅ぼされるくらい傷付きました。」
……うん。
うぬんだら星人て何!!?;
「でも、磯野くんは約束通り洋楽を聴くようになって、私とそれについて語るようになってくれて…とっても嬉しいです。ありがとうございます。」
『!!別に…それは、元はと言えば嘘ついた俺が悪かったし、うぬんだら星人にも言われたし。』
あれ?うぬんだら星人て何!!!?;
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