小説
夢、到来! 6
ー神聖なるレッスン1日目ー
中島と待ち合わせをしてグラウンドへ行こうと前に約束していたはずなのに、待ち合わせ場所に中島の姿はなかった。
一応30分程その場で待っていたが、来る気配がない。
『…まさか、な。』
俺は一人でグラウンドへ向かう。
そして気付く…
中島と共に、ガキ共がグラウンドを走っている。
何周走っているのか…ガキ共の表情はめちゃくちゃ辛そうだ;
『おーい、中島ぁー!!』
その声で俺の存在に気付いた中島は、ガキ共に何かを告げた後、こちらへ向かってきた。
どうやら、このまま走っていろという事らしく、ガキ共はまたグラウンドを走り出した。
「遅いじゃないかぁ磯野ー!」
さっきまでの表情とは打って代わり、にこやかないつもの中島だった。
『いや悪ぃ。お前、今日早く行ったのか?』
「あぁ、うん!そうなんだよねぇ…何も言わないでごめんねぇ!;」
まったくだ。
『今は…走り込みか?』
「うん。とりあえず軽く走ってからじゃないとねぇ!」
『ふーん。5周くらいか?でも相当バテてんな。』
俺がそう言うと、中島は何故か笑い出した。
「あはは!冗談はよしてよぉ!!そんなの走った内に入らないでしょぉ?まぁ軽く20周だけなんだけどねぇ。」
!!!!?;
今…何て?
コイツはまさしく……
鬼!!!!
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