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ネタの収集がつかない
*本と貴方と私
ディムロスは自室の書斎で本棚の前に立っていた。本と睨めっこをしていて何かを探している様子だった。


「………」


「………」


先刻からこの場に居たイクティノスは、相手にして貰えないのでイライラしていた。早急から話し掛けるも相槌を返されるだけでまともな会話になっていない。


「ディムロス…」


それでもディムロスは話し掛けられたものの聞こえてはいない様だ。探していた本があったのかディムロスは片手に本を取り、黙々と読んでいく様子が分かる。


「ディムロス」


「……うぁっ!?」


ディムロスが本に夢中になっているのを利用して後ろから抱き付き、耳を甘咬みする。そしてディムロスの服の中に手を差し込み、胸にある突起を弄る。


「何して…っ!!」


「貴方が相手してくれないのが悪いんです」


ムッとふてくされた顔でディムロスに言い放つと、訳が分からないと言う顔をした。そんなディムロスをよそに、イクティノスは胸の突起を弄っていない片方の手を下着の中に入れてディムロス自身を揉み出す。


「やめっ…!!」


抵抗の色を見せるディムロス。こんな時でも本を優先するのか、とイクティノスは思いながらディムロス自身の先端を弄る。


「あぁっ!!ゃっ…離、せ…」


「こんなに濡らしてるくせに」


耳元で言ってやるとディムロスの躯がビクッと跳ねる。快楽に負けつつあるディムロスは足にも、本を持っていた手にさえも力が入らず本棚に寄りかかりそうになる。


「後ろからがそんなに興奮するのですか?」


「違っ…!!うぁ、あぁ!!!!」


厭らしく問うて、ディムロス先走りの液を指に絡ませ後孔に挿し込む。いきなりの異物感にディムロスは身震いをする。


「あ、ぁぁ!!ふ…そこ、ゃぁ…!!」


「此処ですか」


バラバラに指を動かしていると前立腺に指が掠めたのか、ディムロスが一層声を高くして喘いだ。


「っ…。入れますよ…」


余裕が無いイクティノス。ディムロスは本棚に寄りかかり、イクティノスに尻を突き出す格好を。そして逃げれない様に腰をがっちりと掴んで挿入する。


「ふぁ、あぁぁ!!」


思いっきり揺さぶられ、本棚も揺れる。本が落ちて来るのではないかと思う程揺さぶってディムロスを快楽へ誘う。


「ゃ、ぁぁあ!!うぁ、ぁあっ…!!」


「っ…」


喘ぐディムロスの色香に負けそうになって世界が揺れる。ひっきりなしに喘がせて、何度も名前を呼ばせた。本に嫉妬した己が愚かしいとさえ思う。



「これって…、嫉妬と云うのです、かね」



ディムロスに問うが快楽に呑まれてしまった彼には最早聞こえてはいないだろう。






男の嫉妬は醜いだけだ




            fin


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あきゅろす。
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