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ネタの収集がつかない
*3週間の我慢(L)


「はーなーせーッ!!」


私は今、変態イクティノスによって壁に押し付けられている状態だったりする。


「禁欲なんて堪えられる訳がないでしょうが!!」


こちら様も焦り気味だ。
なんせここ3週間の間、一度も私に触らせてやらなかったのだ。

そんな環境の中、こやつと二人きりになるんじゃなかった。


「お前の一回が激し過ぎなんだ!!私の体力と精神力がついていかない!!」


「愛でなんとかしましょう!!」


すまん、誰かこの馬鹿を殴ってやってくれないか。

目の前の飢えた獣はその場から退こうともしない。些かピンチである。


「……!?おいイクティノス!!冗談はっ……!!」


「冗談?これが冗談だと言うのか?」


拘束されていた両腕を、片方の手だけで拘束し、私の首筋に舌を這わせる。そして服を捲られ、胸の突起を弄られる。


「ふ…ぅ、こ、の…馬鹿者っ…」


「何とでも言いなさい。此処、硬くなってますよ」


「やっ…!!」


胸の突起を弄っていた指がいきなり引っ掻いて、鈍い刺激なのに躯が反応してしまう。


「うぁっぁ、ゃ…んんっ」


零れる甘い声を抑えようと必死に足掻くのに、イクティノスによって阻まれてしまう。歯痒い。


「声、殺さないで下さい。可愛い声、聞かせて下さいよ」


「ん…ンン、ぅあっ!!や、ゃだ…ぁあっ!!」


両腕を拘束されて身動きが取れない代わりに、口を詰むってみるものの、鬼畜なイクティノスはそれをさせないかの様にぎゅっと胸の飾りを摘んで来る。


「やっ…、いた…あッ!!ふ、ぅぁ…イクティ、ノ…ス」


「何ですか?痛いの、気持ちいいんじゃないんですか?」


「ひっ……!!やぁ、ぁっ…違、ぁあっ…」


嫌だと頭を振るもののイクティノスは許さんと言わんばかりに胸の飾りを集中的に刺激して来る。もうそろそろ下半身が限界だ。


「や、だ…ぁ、離…せッ!!」


「下、触って欲しいですか?
随分辛そうですよ」


そう思うなら聞くな。聞かずに触れ。いや、触るな。だってすぐにでもイってしまいそうだから。


「も、ゃ…ぁ、聞く、な…あ!?んっ、ふぁ…ぁぁあ!!」


悶々と廻らない思考回路を廻していると、いつの間にやら脱がされていた下着の上から自身を握られ、そのまま上下に擦られる。

布越しに感じる刺激が歯痒くて仕方ない。

「濡れてますね…もうイきそうなんですか?」


「!!? ぃゃ…、ゃだっ…やめっ……あああ!!」


下着越しに自身の先端に爪を立てられ、そのままイってしまった。精液が脚を伝う感じが気持ち悪い。


「あ、あ……や、ぁ…気持ち悪っ、い…」


「脱がせてあげますよ」


「この変態がっ……!!」


誰か、この変態をどうにかしてくれ。全くもって救いようがない。そう考えているうちに下着は脱がされ、上着だけ着ている格好になってしまった。


「ひっ……!!ゃ、ぁ…っ」


いつの間にやら後孔には先程私が吐き出した欲を塗りたくられ、イクティノスによって解かされていく。

冷たさとぬめりに驚いて引きつった声を上げてしまった。


「うぁ…ぁぁっ、んぁ!!」


「此処ですか。貴方のいい所は」


「ひっ、いぁ…あっ!!や、もっ…ぁああ!!」


わざと前立腺を擦って来るイクティノスに講義しようと試みるが、それは甘い声に変わってしまった。

一体この甘い声は何処から出るのか、と思う。


「気持ちいいですか?」


「う、く…っ聞く、な…ひっ…ああッ!!」


耳元で熱い吐息混じりに囁かれ、躯中の熱が這い上がって来る。

一度欲を吐き出してからは触られていない自身は充血して立ち上がり、次なる欲望を吐き出したくてヒクヒクしている。


「もっ、イかせ……ッ!!」


「後ろだけでイってみせて下さい」


「なっ……!!ぁ、ぁぁあ!!」


後ろの愛撫を止められると同時に熱い肉棒を突き刺され、立っていた体制を崩しそうになった所をイクティノスによって支えられる。

挿入して来た時に欲望を吐き出しそうになっていたのに自身を握られ、欲望をせき止められる。


「ぁ…イかせ、て…くれる、って……ぁ、ひぁ!!」


「挿れただけでしょう?それだけなのに、イかせてあげませんよ」


この鬼畜変態将校がっ!!
お前はそんなキャラだったか!?
私は悲しいぞ!!

吐き出したいのに吐き出せない。ゆっくり動かされ、緩やかな刺激が焦れったい。


「も、ちゃんっ…と、動け…ぁあ!?」


「せっかく焦らしてみようと思ってたのに…、貴方は私を煽るのが上手過ぎる」


「ひっ、ぁっ…あ!!やぁ、激し…ぃ、ぁああ!!」


拘束されていた両腕を解かれたと思うと、今度は両脚を掲げられて宙に浮くような恰好をさせられる。

そしていきなり中のイクティノス自身が大きくなったと思ったら激しく揺さぶられた。余りの強い刺激のせいで意識が飛びそうだ。


「っ……、3週間分の精液、たっぷりと受け止めて下さいね」


「ああッ!!ゃぁ、ぁっ…中は、駄目…!!」


「……くっ!!」


「やめっ…、ぁぁあああ!!」


体勢を崩すまいとイクティノスに首に巻き付いて肩を噛んでやると、この野郎と言わんばかりに深く抉られる。

自身に絡みついていたイクティノスの指が離れたと思った瞬時、私は欲望を吐き出した。

中が締まったのだろう、少し遅れてイクティノスが中に欲望を吐き出した事を理解した。


(後処理面倒だな…)


そう思いながら私はそのまま意識を何処かへ飛ばした。











「お早うございます」


「……ああ」


目を醒ますと私は自分のベッドにいた。身体がベトベトしない事から、イクティノスが身体を綺麗に拭いて後処理をしてくれたのだと悟った。そしてイクティノスが水を持っている。


「大丈夫ですか?かなり無理をさせたと思うのですが…」


ずっと側にいてくれたのだろう、ベッドのサイドのシーツに暖かみを感じた。

心配そうな瞳を見ていると、先程のイクティノスは一体何だったのかと思ってしまう。水を渡され、渇いた喉を潤す。


「あぁ腰が痛い喉が痛い尻が痛い。明日仕事が出来そうにないなァ」


「すみませんでした」


実際問題、全て当てはまる。
謝るのは当たり前じゃないか。これくらいで許されると思うなよ鬼畜将校め。


「私の代わりに書類を全部提出して来る事、部屋の掃除、私の看病。わかったか?」


しょぼんとしているイクティノスにそう云うと、奴は満面の笑みを披露した。コイツはヘタレなのだろうか、いまいち解らない。




そして私は心に誓った。




二度と禁欲生活はしないと。


(だってイクティノスが堪えられないから)









ちょっとした
我慢大会





            fin.


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あきゅろす。
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