エロスが降臨しない件
*本日のお忍び
さて今日は花見でも行くかな。
サクラと云う花が満開だと、軍内では持ち切りなんだ。ピンク色でとても綺麗らしく、夜でも灯りさえあれば映える美しさだとか。
「へいかぁ〜?一体どちらへ?」
「うわぁ!!」
夜中のお忍びは毎回の事。
最近臣下(ジェイド以外)が五月蝿くて堪らんかったが、どうやら俺が一番頭の上がらないジェイドを見張りに付けていたらしい。やっちまったぜ。
「じぇじぇジェイドじゃないかあははは!!どうした〜こんな所で〜俺か?俺は今からお前の夜這いにでも行こうかと思ってたんだあははは」
「嘘仰い。その片手にあるお酒は何ですか」
バレた、と思った時は既に遅く、ラフな恰好をしたジェイドがどんどん近くなる。
「夜の外出は認められないと、あれほど言ったでしょう。せめて私に連絡するぐらいしたらどうです」
「どうせ却下するじゃねーか」
「それが当たり前なのです。まぁ、今日は許してあげますよサクラが綺麗ですからね」
「じゃあ…!!」
「お花見、お付き合いしますよ」
意外な反応を見せたジェイドには驚いたが、どうやらジェイドもサクラが見たかったらしく了承してくれた。俺が宮殿にいないのはマズいから、ガイラルディアを変装させて自室に放り込み、俺達はサクラがある場所へ向かった。
「嘘通り、綺麗じゃないか」
「周りに灯りがない分、小さな灯りが在るととても映えますね」
ジェイドが云う"穴場"には灯りなど一つもなく、代わりにジェイドが譜術で灯りを灯した。小さなその灯りでサクラが闇夜に薄く現れ、不思議な感覚に陥る。
「本当に誰もいないな」
「時間も時間ですからね。ゆっくり出来ますよ」
其処ら辺に座って、持ってきた酒を置く。ジェイドは宮殿を出る前にシャワーでも浴びたのだろうか。ジェイドの近くから甘い匂いが立ち込め、誘われた気分になる。
「…!?な、に…してんですか!?」
「誘ってるんじゃないのか?」
「そんな、訳…ない、でしょう…っ!!」
ジェイドを引き寄せて後ろから抱き付き、うなじにキスをする。くすぐったそうにするジェイドが可愛く、悪戯心が働いて痕をつけてやった。
「っ…!!最悪…!!」
「可愛い反応をするお前が悪いんだ」
ジェイドの下半身に手を回し、ズボンの中に手を入れて下着越しから揉んでやる。
「ふ…ぅ、ぁ…ゃめっ」
「そんなエロイ顔して言う事かよ」
乗り気になって来たであろうジェイドの服を捲って胸にある突起を弄る。
そうすると萎えていたジェイド自身はみるみる起ち上がり、ヒクヒクさせていた。
「も、やめ…っ!!ぅぁ、あ!!」
「淫乱だなぁジェイドは」
「ふざけっ…!!」
ふざけるな、と云おうとしたのだろう。後ろに首を捻った状態のままジェイドに深くキスをする。
そしてそのまま強弱をつけてジェイド自身を揉んでやると下着の中に欲を吐き出した。
「は、ぁ…ぁ。最っ悪……!!」
「お前が誘うからだろう?」
そう云うとジェイドに思いっきり頭を殴られた。
ジェイドの下着を脱がし、さらけ出されたジェイド自身に纏わりつく精液を拭い取って後孔に塗りたくる。
「ひっ……!!やめ…ぁあっ!!」
「止めていいのか?中が疼くだろ?」
中に指を入れバラバラに掻き回しながら前立腺を擦ってやる。
そうするとジェイドは歓喜を上げて背を反らした。
「気持ちいいのか?」
「ぅあっ……!!ぁっ、気持ち、う、く…よく…ないッ!!」
「可愛いな」
ジェイドの口の中に指を入れてやり、中と一緒に咥内も掻き回す。息を詰まらせながら喘ぐジェイドの背中にキスを施した。
「この格好どうしてくれるんですか!!」
「まぁ、そう云うな。ガイラルディアの所に寄ろう」
「この格好でですか!?ふざけてんのか」
結局この二人は最後までやってしまい、服は疎か身体中汚れていた。花見のつもりがこんなことになるなんて、ジェイドは思っていなかっただろう。
「はぁ〜〜…、最悪です。花見が出来なかったじゃないですか」
「俺は見れた」
ケロッとして云うピオニーをジェイドは殴って、スタスタと歩いて行ってしまった。
「怒るなよ」
「五月蝿いですよ」
後ろから追っかけて来るピオニーを無視して、ジェイドはまた歩き出した。ガイの家の方へ……。
(来年の花見は独りでしよう)
そう誓ったジェイドだった。
fin.
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やっと書き終えた花見ネタ(´_ゝ`)
今何月だと思ってやがるこの屑管理人め!!と罵ってやって下さっても構いません(((゜д゜;)))
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