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似た者同士
“コンコンコン”

「三蔵はん、失礼します〜
って、あれ?
眼鏡はんしかおらへんのか。
なんや、がっかりやわ。」

「あぁ、ヘイゼルさんでしたか。
いきなり入ってきたので
妖怪かと思いましたよ(笑)
三蔵達は今買い出しに
行ってもらってますけど……
何か用でも?」

昨夜、ある町に着いた
三蔵一行のもとへ
少し前から付けまわしてくる
ヘイゼルが訪ねてきた。

「妖怪とは、眼鏡はんも
失礼な人やな〜
別に用とかは有らへんけど、
暇になったさかい三蔵はんと
お茶でもと思ったさかい…
まあ、おらへんなら
しょうがあらへんな。」

ヘイゼルは部屋に入り、
近くにあった椅子に腰を下ろした。

「って言いながら人様の部屋で
くつろがないで下さいませんか。」

「別にかまへんやろ?暇なんやし。
ってかなんで眼鏡はんが留守番
なんかしてはるんや。
こういう場合は、三蔵はんが
留守番とちゃうんどすか?」

「僕は暇じゃないんで
お引き取り下さい。
暇ならガトさんと一緒に
いらっしゃればいいじゃないですか。
三蔵達が部屋をめちゃくちゃに
汚したんで僕が片付ける間に
買い出しに行って貰ったんです。」

「そうなんやけど、ガトが
体を鍛えるとか言いながら
どっかいってもうたんや。
そんで、ここへ来たわけや。
別に部屋を汚しただけで
怒りはるんなんて
眼鏡はん心狭すぎわしまへんか?」

「理由はわかりました。
けど、いくら待っても
三蔵達は帰ってきませんよ。
お説教したので夕飯近くに
ならなければ帰って来ないと
思いますよ。
毎回毎回、注意をしているのに
汚していてそれを僕が
片付けてるんです。
そろそろ1回ちゃんと叱らないと
わかってもらえなさそう
だったから叱ったんです。
心が狭いとかヘイゼルさんに
言われたくないですね。」

「うちかて眼鏡はんなんかに
言われ………………………




「なぁ、三蔵。俺達、中入れないよ。」

2人が言い争っている部屋の
前には買い出しに行っていた
三蔵達と途中で出会ったガトが居た。

「黙れ、このクソ猿。
入りたいなら入れ。
どうなったとしても俺は知らん。」

「ついでに言うと、
俺も知らないからな。
ってか、絶対入って行けないだろう、
こりゃあ。」

「…………………」

部屋の前でみんなお手上げ状態で
立ち尽くしていた。

「だよな〜〜〜。
これからどうする?」

「まだ掛かりそうだし、
どっかでトランプでもすっか。」

「あっ!!悟浄そんなんもってたの
ズリ〜〜〜」

「うっせぇんだよ、このクソ猿が!!
んじゃあ、どこでやっか。」

「…………俺の」

「「「???」」」

突然、口を開いたガトに三蔵達は
視線を向けた。

「俺の部屋でやればいい。
ヘイゼルも暫く帰って来ないだろう。」

「よっしゃ!そうとなれば
とっとと行こうぜ!!」

「って部屋わかんねえのに
先頭伐るんじゃねえ!!
この馬鹿猿が!」

“バコーン”

嬉しそうに歩き出した悟空の
頭を三蔵がハリセンで思いっきり
叩いた。

「いってえ〜!!
ハリセンで叩かなくたって
いいじゃんか、三蔵!!」

「まぁまぁ、兎に角
さっさと行こうぜ。」

珍しく宥めに入った悟浄の
お陰で言い争いにはならなかった。
悟空は気を取り直した
ように言い放った。

「よっしゃ!!負けた奴があの2人を
止めるとかどう?」

「おっ!馬鹿猿にしては良いこと
言うじゃねえか!!」

「じゃ、決定〜〜〜
三蔵もあんたもやるんだからな!!」

「チッ、勝手にしろ」

「……………」

ガトの沈黙が肯定を表していると
察し、罰ゲーム付きで
トランプをする為、ガトに着いて
みんなで歩き出した。


その1時間後………
トランプで負けた悟空が
2人を止めに入り、
泣きながら三蔵達のもとへ
戻って行ったとか。



・†・†・†・†・†・


中途半端でスミマセン

いつか部活帰りに紅雪ちゃんと
話していて思い付いたネタです。
なんで突発的過ぎて
全然まとまってません。

本当にスミマセン。

ヘイゼルと八戒って
腹黒いなあ〜
などと思いながら書いてました(笑)

此処まで読んで頂き
有り難う御座いました。


2009.08.05




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あきゅろす。
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