繚蘭学園 7 心配されるなど性に合わない。 まして身近に、性格も知りつくし、身体まで許した相手にさえも。 「好き…ですよ。だからつまらないことを考えて悩まないで。」 「……。」 「貴方を年齢で追い越すことはできないけれど、それに代わる何か、一至さんの喜ぶことはしてあげたいのは俺の我が儘ですか?」 「ふ…ふッ。馬鹿いってんなよ。ガキの癖に。」 不敵な笑みを漏らし、もう一本とタバコに手をのばした。 それに手が重なる。 「悩むくらいなら俺の相手してください。」 「いいよ。じゃぁ…抱けよ。」 「はい。」 それはたんなる一至の気まぐれ。始まりの合図に額に唇が触れた。 ―――― 「くっ…あっっ…。」 股間に顔を埋める弥尋の頭を押し返し、引き離そうと一至が腕を突っ張る。 本気で拒んでいるわけじゃない。 一方的に翻弄されるのは苦手だ。 二人で快楽に溺れたい。だから、そう望む。 「弥…尋…、俺もするから…ッ。」 「……?」 ボクサーパンツの下で息づく弥尋のソレに手を伸ばし、形を確認する。 張り詰めるものは熱く形を変えていた。 「一…至サン?」 「いいから黙ってろ。…っ、それと…。」 こんな時くらいはサン付けはやめろと、小さく付け足す。 [*前へ][次へ#] |