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繚蘭学園
18
真尋と呼ばれた少年は一至を訝し気な表情で睨み付ける。

「あ、こっちは双子の兄の真尋。」

そんなことを気づいていないのか弥尋は一至に真尋を紹介していた。
言われれば前に双子の兄がいるというのは聞いたような気がする。
弥尋のオッドアイとは異なり両眼とも碧眼、弥尋より細身の体躯なのが印象的だ。

「アンタ…誰?弥尋の何なの?」

真尋は挑発するようにねめつける。
同じ顔して大分性格も違うようだ。

「あ、俺は真壁一至。ここの保険医をしているんだが…君らは何故此処に?」

一至はあくまでも大人な態度を取る。
睨まれたからと一々喧嘩を買うような素振りは見せない。

「ふーん。僕らはイトセンに呼ばれたからきただけ。ってか、アンタ顔綺麗だね。さぞこの学校でモテるんだろうね。喰ったり喰われたりここじゃし放題っぽいから…。」

「真尋!!」

真尋がバカにするかのように鼻で笑う。それを遮るように弥尋が叱咤する。

「ねぇ弥尋、僕、お腹減った。」

「尋騎に飯作ってもらえよ。」

呆れたように弥尋がため息をつく。

「は?何、いいじゃん。此処だって学食くらいあるでしょ?」

真尋が我が儘っぷりを見せつけ、弥尋の腕に腕を絡ませた。
弥尋は嫌な顔一つせず、振り払うこともしない。

「……じゃあ。」

一至は無表情のままそこから走って逃げ去った。

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あきゅろす。
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