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香蘭学園
14
その瞳は冷たく、口調も氷のように冷酷だ。

「…最低。浬様なんて…大ッ嫌い!」

浬の台詞が相当ショックだったのか瞳に涙を貯め、憤怒で真っ赤に顔を染める。

「貴方達、私を怒らせるなんて…覚えてらっしゃい。」

颯爽と走っていくエリカの背中を茫然と4人が見届けていた。

「…いいの?」

「構わないよ。昔からワガママだし、このくらい言わないとわからないコだから…。」

不安そうに藍が浬に尋ねるが、浬は全く気にしていないようだ。

「なんか…感情の起伏が激しい奴だなぁ…。」

「朔夜を虐めていいのは俺だけだ。アイツこそ失礼極まりない。男ならブン殴る。」

「日狩…お前って奴は…まったく。」

日狩の検討違いに呆れて朔夜が溜息をつく。

「アハハハ…イテテ…。兄弟コントはいいけど骨がくっついてからにしてくれよ。」

「あぁ?」

不機嫌に日狩が鞄の中を漁り、取り出されたのは牛乳パック。

「これでも飲んどけ。」

「あ、なんならこれも。」

朔夜も日狩に続いて小魚の袋詰めを取り出していた。
「…え、兄弟だったの?」

不思議そうに藍が首を傾げると日狩と朔夜が顔を見合わせる。
一瞬、間が空くとケタケタと笑い出していた。

「あれ、てっきり南条から聞いてなかったんだ?」

全く知らない。

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あきゅろす。
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