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香蘭学園
13
浬が入院して一週間が経過した頃。

「浬様…エリカ、納得行きませんわ。」

「あぁ何だとテメー?」

今日は日狩と朔夜も学園で配布されたプリント類を浬に渡しに病院へ来ていた。

「エリカ、何が納得できないんだい?」

浬はあくまでも表面上は誰に対しても優しく振る舞う。

「…何で浬様のご友人が、こんなだらしのない金髪と子供ですの?信じられない。」

日狩と朔夜に向かってエリカが目くじらを立てる。
確かに日狩は制服を着崩し、ピアスもジャラジャラ。
だらし無いといえばだらし無いのだが、この言い草には日狩も黙っていない。

「あのさ、お嬢ちゃん冗談は顔だけにしろよ。俺はともかく、朔夜バカにする奴は女でも容赦しない。」

「日狩っ、止せよ。…ぅ!」

朔夜が止めに入るが、日狩に抱き留められ身動き取れずに空振りしていた。
日狩のバカ力には歯向かえないでムスッと見上げながら朔夜が睨む。

「酷い。浬様聞きました?私に対して冒涜なさるなんて失礼極まりない方達ですの。」

悲劇のヒロインを装うかの如く、エリカがしおらしく浬に駆け寄るが浬は全く相手にしていなかった。

「エリカ、内面の美しさは外にも出てるわけで、レディーが他人を見た目で卑下するのは最低だよ。」

珍しく浬が丁寧だけれども釘を刺す。

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あきゅろす。
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