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香蘭学園
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気の強そうな少し吊り上がった目。

「私、藤堂エリカ。星欄学園中等部二年、浬サマのフィアンセなの。貴方は?」

女の直感が働いたのか挑戦的に藍を睨み、勝ち誇ったようにスラスラ聞いてもいない事を口走ってきた。

「エリカ!…藍、エリカのコトは鵜呑みにするな。祖父が勝手に決めたコトで俺は認めてない。」

「浬様酷い、自分のフィアンセに対してそんな態度、有り得ないわ。」

慌てて浬が誤解を解こうとするが、エリカはそんな浬の態度が気に食わない。
大きな声でまくし立てた。

「チョット、ココは病院なんですから他の患者さんもいるので静かにしてください。」

年配看護師がエリカの声を聞き付け入ってくるなり注意をする。

「わかったわよ!気分悪い。もう帰るわ!浬様また明日。」

エリカが不機嫌に看護師の横を通り過ぎ、言葉どうり帰っていった。

看護師は苦虫を噛み殺し何事もなかったように仕事に戻る。

「藍…。」

すっかり固まっている藍に浬が呼び掛けるが俯いたまま唇を噛み締めていた。

「…今のコ、誰…。」

「…祖父が俺が知らないうちに勝手に決めただけで、湊…兄貴が結婚したんで破棄になったハズだが納得していないみたいで…。」

言いにくいのか、困ったように苦笑すると肋骨が痛むのか浬が眉根を寄せる。

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あきゅろす。
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