香蘭学園
21
ズルリと指が引き抜かれると、日狩がベルトのバックルを外していた。
「ゴム持ってないから生でイイ?あ、朔チャン女の子じゃないから聞くまでもないか?」
朔夜が息を飲む。
これからされることの恐怖から身を竦めた。
「お願いだから…も、やめてよ。」
日狩の下半身が目に入ると、頭が真っ白になり目眩までしてくる。
朔夜の視線の先には、既に臨戦体勢な日狩に恐ろしさは倍増していた。
「ちょっ…待て!」
「何?」
日狩が朔夜の身体を反転させ腰を高く持ち上げる。
両足を開かれ、切っ先が押し当てられると徐々に埋め込まれていった。
「ぁ…イッッ……たい。」
指なんかとは比べ物にならない熱く、確かな質量。
言葉に出来ないくらいの激痛が襲ってきた。
自由にならない両手に力が入ると擦れて真っ赤になる。
それよりも痛みを堪える為、何かに縋りたくてソファーの背もたれに必死にしがみついていた。
「キツ…力抜いとけよ。」
中のキツさに日狩までもが眉根を寄せる。
「あっ、ぁッ…あ゛…。」
激痛を与えながら拓かれる痛みに目を見開き、絶叫する朔夜の悲鳴が静かな部屋に反響していた。
深く穿たれた場所に全神経が集中する。
挿入される楔の大きさ、カタチ、全てが鮮明に伝わり心臓が破裂しそうなほどに早鐘を打つ。
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