香蘭学園
19
何もかも脱がされ、生まれたままの姿。
日狩が目を細めると、恥ずかしさより恐怖で朔夜がガタガタと震え出していた。
「ねぇ、俺のこと少しは気にかけてくれた?」
何年も待ち焦がれ、日狩の手が愛おしそうに朔夜の素肌の感触を楽しんでいる。
「…こんなことする弟は…イヤだ。」
未知なる恐怖に朔夜が拒絶すると、日狩から表情が消えていた。
「そう…じゃあ、今から忘れられないくらい…たくさん俺を刻み付けてやるよ。」
「んっ…。やッ。」
再び日狩の愛撫が始まる。
熱を帯びた場所には全く触れず、胸ばかり舐め上げては甘噛みされていた。
「い、痛い…。」
「痛いの?痛い割にはココ、凄いけど?」
日狩が朔夜のモノに指を這わすと、既に蜜を流し天を仰いでいる。
「キモチイイの間違えじゃない?ビショビショだし…。」
ソファーに濃いシミを作り、新たな刺激を待ち望んで震えているモノを日狩が手の平で包んでいた。
「ちょっ、…やっ、んなトコ触るな。」
卑猥な水音を立て、上下に扱かれると厭が応にも腰に甘い疼きが走る。
「あッ―――。んぁっ。」
日狩が脚を割り開き、朔夜の唇を塞ぐと呆気なく達していた。
「ああ…服が汚れた…。」
白濁したものが朔夜の腹と、日狩のワイシャツや手を汚す。
それを見せ付けるように目の前でちらつかせていた。
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