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香蘭学園
18
憂いを含んだ日狩の声、少し寂しそうに伏せた瞳。

朔夜の心臓がバクバクと破裂しそうな程に高鳴る。

「日…狩?」

「何年も、…いつも、…迎えに来てくれると、会えると思ってた。」

朔夜を抱きしめる腕が震えていた。掻き抱く様に日狩の腕に力が入る。

「…日狩…ごめん。」

日狩に何があったのかはわからない。
ただ悲愴な表情から読み取ると、言わなければいけない気が込み上げてきた。

「もういいだろ?これ、ほどいてよ。」

腕が自由にならない。
身を捩り手首に巻きついて身動き取れないのに日狩はネクタイを解いてくれない。

それどころか日狩がジャケットを脱ぎ捨てると、朔夜の上着を脱がせた。

「…何ッ!?イヤ…やめっ。」

「嫌じゃないだろ?オニイチャン…弟との涙の再開だろ?」

日狩の手の平が素肌をまさぐり、舌が這うと微かな痛みと引き換えに紅い花が咲く。

胸を執拗に唇で挟み吸われ、芯を持ち固く凝る。

「んぁっ…はっ。」

朔夜から甘い嬌声が漏れ、蒸気していく。

「朔チャン。もっとキモチイイことしてあげる。」

「あ、…ふっ。」

布越しに屹立し始めた場所を日狩が揉みしだき、次第に高まる熱に自然と腰が持ち上がっていた。

「凄いね、キツそうだから脱がしてあげる。」

「ヤダ…目覚ませって…。」

抵抗してみても体格差で全く効果無し。
スルスルと簡単に剥ぎ取られていた。

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