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香蘭学園
6
−−翌日

クラス割りが各教室のドアに張り出されると、新入生達は各自で教室に張り出された名簿を確認しなくてはいけない。

朔夜は中等部時代からの仲間で元ルームメイトの渡辺、クラスメイトだった斎木、小林と一緒に行動していた。

「朔夜、何組だった?」

「エヘヘ、Sだったよ。」

「すげーなぁ。」

Sクラスは学年で一番のトップクラス。
持ち上がり組の生徒が半分、高等部からの外部生が半分を占めている。

「ねぇねぇ、Sクラスって、外部カラ来た人が半分くらいいるんでしょ?」

直感的に嫌な予感がした。
朔夜が指でSククラスの生徒名簿を辿っていくと、

『大槻日狩』

早くも、予感が的中。

寮もクラスでも顔を合わせなければいけないと、思うと気が重くなってしまい朔夜が苦笑いしていた。

それ以前にあの見てくれからして、頭がイイと思っていなかったのにSクラスということにも驚きだ。

今から足取りが始業式の為、体育館に向かった。


『新入生諸君、私立香蘭学園高等部へようこそ。』

理事や校長、生徒会等の挨拶が終わると、首席の生徒が新入生代表として檀上に上がる。

毎度ながら中等部時代からいつも成績トップの南条浬(ナンジョウ・カイリ)が優雅に挨拶をすると、黄色い歓声が体育館内に響いていた。

とはいっても、ココは男子校、黄色い歓声と言えるかは定かではない。

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あきゅろす。
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