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香蘭学園
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認証される僅かな時間さえ長く感じる。数秒した後に画面が切り替わり裏頁といわれる掲示板に繋がった。

「俺らの勝ちだな。」

問題を解決すればそれで満足なのか、日狩がもう用済みとばかりに本来の目的を忘れ携帯を鞄にしまい込む。だが、浬はそこに書かれた衝撃の事実に息を飲んだ。

処刑ミッション――
時計を確認すればリアルタイムに書かれている内容に絶句していた。

『我等浬様に纏わり付く害虫望田藍を捕獲し、凌辱して学園から追い出そう。』
信じがたい書き込みは淡々と浬の目を疑いたくなる内容ばかりだ。

『新しい媚薬が手に入ったから使用してみようか。』

『浬様を独り占めした制裁を望田に与えよ。』

『マジで?取り合えず浬様やその取り巻きにはバレないように隠密に。』

そして…、ページ更新ボタンを押すと一番新しい書き込みがあった。


『捕獲成功。どうする?ライブ映像ながしちゃおうか?』

その書き込みを見た瞬間、――浬は席を立ち上がり一瞬我を忘れていた。が、同時にけたたましく携帯が鳴り響く。

『藍ちゃんが、藍ちゃんが…クラスはわからないけど…』

誰からの受信か確認するヒマもなく、通話ボタンを押すと受話部分から聞こえてくるのは利華の慌てた今にも泣き出さんばかりの声。恐るべき予感は的中してしまった。

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