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香蘭学園
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パスの取得には学年名前などをメールフォームで問い合わせの後、実際に管理人との面接後に教えられる徹底ぶり。他には難解と思われる暗号を解けば答えが導きだされるというものだ。
こちらを解いたものは恐らくいないであろう。


「なぁ。南条誕生日いつだよ?」

「何を企んでる。」

怪訝な表情で応対する浬に対し、日狩は紙にペンを走らせ数字を書き込む。

「なんか浬サマのサイトで不穏な動きが有るみたいでよ、暗号解けば閲覧できるんだと。」

「他のクラスのヤツが噂してたんだけど、日狩のヤツ実力行使でボコって吐かせようとしてたから俺が止めだんだよ。」

苦笑しながら一緒に楽しんでいるのは朔夜だ。わざとらしく浬をサマ付けしている日狩の横で同じく紙にペンで数字を書き出していく。

「サイト?くだらないね。」

「そう言わずにさぁ、俺らSクラスの頭の良さを見せ付けてやりたいじゃん。」

「…勝手にやってろよ。」

「マジ、適当な数字入れてもムリだったんだぜ?」

ほとほと呆れ気味の浬。こういった謎解きにムキになる二人はさすが兄弟。興味を持ったものに対して協力している様は同じ血筋からなのか。
浬は二人のやりとりに深いため息をついた。

「誕生日は8月5日…。まったく、くだらないことに俺はあまり関わりたくない。」

「サンキュ〜!」

ヘラヘラと日狩が間抜けな返事を返す。

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あきゅろす。
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