香蘭学園
7
自慰行為も毎日浬と同じﾍﾞｯﾄﾞで寝ているためすることさえなかった。その為なのか強すぎる快感は恐怖にも思えた。
｢はっ…はっっ…あｯ。｣
｢……気持ち良かった？｣
｢う…ん。｣
胸の辺りまで飛んだ飛沫を見ればその快感の強さを物語っている。それを掬い取り浬は急ぐ事なくまた双丘の窪みへと指を進めた。
｢痛くない？痛かったらちゃんといって…。｣
一本、二本。
時折指先をくの字に曲げ、ちょうど第一間接を折り曲げた場所を掠められると嬌声が漏れていた。
中がどうなっているのかはわからないが、かなり柔らかくなって来たのはその侵入の具合から容易に判断できてしまう。それだけで執着で目をあわせることが出来ない。
｢あっあっ。また…くる。や…っぁっ、俺ばっか…いきたくない。｣
胸を弄る浬に必死でしがみつき波が引くのを待つ。太ももにあたる浬の熱源は既に張り詰めている。
それに手を伸ばし申し訳程度に手淫すればﾄﾞｸﾄﾞｸと脈打ち更にかさを増して息づいていた。
縫い留められた細い藍の腕にある傷痕に唇を寄せ、時折浬の吐息が聞こえる。
指先の真新しい切り傷も舐め取られ、耳元で熱く囁く。
｢…いい？力抜いてて。｣
柔らかくなった場所に浬の体温を感じ、答えを返す代わりにｷｽをねだり舌を絡めた。
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