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香蘭学園
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薄紅色に紅潮した頬、勝手に潤みだす瞳が日狩を映し出す。

「大丈夫だって…。」

「俺…、日狩のこと…嫉妬するくらい…。」

「朔夜?」

「…バカ…。」

人目も憚らず日狩の胸に頬を寄せた。
匂いが飛びかけたいつも日狩が使っている香水と日狩自信の混じり合った匂いに安堵する。

いつの間にかハマっていくことが怖くて、俺様で、ワガママで。いいところを探しても無い。
なのに…そんな所も許してしまえるくらい好きで嫌になってしまう。

「全く、いつも言ってるだろうが…。朔夜は俺のモンだし、俺も朔夜のモンだろ。」

クルクルと朔夜の髪の毛を指先で遊び、髪に唇を寄せる。


「オイ、そこ。イチャつかない!」

一部始終を傍観していた真壁が苦虫を潰したような表情を浮かべ割入ってきた。

「何とかしてやるから公共の場でイチャつくな。」

「真壁チャン…!見てたわけ?」

ヘラヘラと笑いながら日狩が朔夜から身を離す。
それでもギュッと手を繋ぐ。

幼い日とは逆の立場なのにクスリと朔夜が笑みを漏らした。

「これに懲りて学校でヤルのやめろよ。」

「はぁ?今しか出来ないことしてんのに…まぁ、最初で最後かもな。別にいいけど。」

「あほか?」

真壁もそれなりに長身なのにそれよりも背の高い日狩の目の前に立ち憚るとピシッとデコピンをくれた。

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あきゅろす。
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