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香蘭学園
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着替えを済まし、一息着いたところで保健室を出る。

ずっといたところでたいした用もなく、羞恥の数々を暴露させられてしまいそうな気がしたからだ。

もう後夜祭の始まる時刻。一度閉園した後に行われる後夜祭は部外者は参加できない、ここの学園の生徒だけで執り行われる。

そわそわと自分のクラスへと戻り廊下を歩く。

もう着替えたのだから、誰かに見られても恥ずかしくはない。

あんなに白熱していた日中とは違い、疎らになった学園内は少し寂しく感じる。

「おい。」

「?」

「朔夜?何で無視すんの?さっきは…ごめん。」

保健室から少しあるいた先に日狩が壁に寄り掛かり待っていた。

「……バカ。」

「…怒るなよ。動物の本能ってヤツ?もう治まったから。アイス買ってやるから機嫌直せよ。」

「…いらない。」

「そんなこと言うなよ。」

多少は悪いと思っているのか、必死に朔夜の機嫌を取ろうとしているのが垣間見える。

「どうすんの?」

「何が?」

「見られたし、…退学とかなったら洒落になんないだろ。」

「まぁ…。なるようにしかならないんじゃね。」

全くもって危機感がない。日狩よりも朔夜の方が気が気で悩んでいるのに本人はいたってマイペース。

「…おまえさ…、日狩がいなくなったら俺はどうすりゃいいの?」

向き合って日狩を見上げた。

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あきゅろす。
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