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香蘭学園
15
使われてない教室。甘い吐息。

「ねぇ、付き合ってよ。」

「……無理。」

日狩に積極的に抱き着く彼女は今時の女子高生。
彼女はもちろんこの学校の生徒ではなく他校からの一般見学に来ていた。

「ねぇ、誰も見てないしここ男子校でしょ?溜まってるよね?」

小悪魔めいた仕種で日狩の腕に抱き着くと大胆にも下肢へ手を延ばした。
慣れてる手つきでバックルを外しジッパーに手を掛ける。

「あ、おっき…。私好み。」

「もうタイムオーバー。こっから先は別料金。」

「ケチ。…その気になってよ。」

日狩はため息をつくと彼女の腕を引き離した。
久々の女、ここ最近は朔夜以外抱くことはなかった。
特に興味もない。これといって好みでもない女を抱くのは些か気が引ける。

誰でも構わず誘われれば応えていた時とは大違いだ。

「ね、…そんなこといわないでしようよ?」

細い身体に豊満な胸。それを触らせてこられても何とも思わない。
むしろ虫酸が走る。
朔夜よりも柔らかく、触り心地がよくても何かが違う。
お膳立てしているわけではないが、言い表すとすればウザイの一言に尽きる。

積極的なのは嫌いじゃないが、積極的過ぎるのはどうかと思いは苦笑を漏らす。

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あきゅろす。
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