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香蘭学園
3

日狩との行為はいつも一方的だ。嫌だといっても聞き入れてくれるわけでもなく身体がくたくたになるまで続けられる。

嫌いじゃないけれど男としてのプライドは捨てたわけじゃない。

散々、イかされて眠りにつくが、途中でベタベタした体が気持ち悪く眠くて仕方のない体に鞭をうちバスルームに向かった。


「ったく…、何回出せばアイツは気が済むんだッ。」

太股を伝う日狩の名残を洗い流し再び眠りにつく。

静かに寝息を立て寝ぼけながらしがみつかれると呆れると同時にどことなく可愛らしく見えてしまうから重症だ。


「おは…よ。」

翌朝のSクラス。SHRに出るために小走りで席につく。

「あぁ…、…ご苦労さん。」

意味深な間を空けて苦笑しだす。
南条浬は二人の関係を知っている人物の一人でクラスメイトだ。朔夜の疲れ切った表情を読み取り労いの言葉を掛ける。

「大槻は今日もサボリ?」

「…まだ寝てる。起きないからさっさと出てきた。」

日狩の遅刻魔振りは毎度のことなので気にすることもなく席につく。

季節は秋。もうすぐ学園祭のシーズンが到来していた。
毎日SHRと放課後のHRではクラス毎に何をするかの取り決めで大忙しだ。

学園祭と言えば他校の生徒にも解放される為、普段野郎しかいない学園では多いに盛り上がる大イベントの一つだった。

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