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香蘭学園
6
時間は深夜23時。
夜もすっかり更け、あんなに明るかった外も真っ暗だ。

「そろそろ帰るよ。」

「え、あ…何なら泊まっていけば?」

「や、まだやらなきゃいけないことあるから…。今日はありがと。」

絢斗は引き止めようとするが、藍は重い腰をあげると、絢斗の家を後に帰宅した。



翌日。
ピンポーン…ピンポーン…
インターホンの音が鳴り響く。

「…ふぁーい。どちら様で…。」

「おそよう。まだ寝てた?」

久々の実家ですっかり夜更かししてしまった藍が渋々目を擦りながら玄関の扉を開けると、そこにはビニール袋片手に絢斗が立っていた。外からは蒸し暑い空気が流れ込んでくる。

「うぁ、外あつっ。」

真夏なので気温は30度を超えるのが当たり前だ。

「アイス買ってきたんだ。甘いもの好きだろ?溶けないうちに食べよう。」

「あ、ありがとう。じゃ、適当に中あがってよ。」

絢斗を家の中へ通し、適当に座ってもらうと昨日藍が買ってきた飲み物をグラスにつぐ。

「相変わらずよく寝るね。もう昼過ぎだよ。」

「…疲れたからさぁ。仕方ないじゃん。」

藍はさっさと着替えを済まし、ソファーに腰掛ける。

「ほら、何がいい?」

ビニール袋を開け、数種類のアイスを机に並べ選ばせた。新製品なのか見たことも無いアイスがあったのでそれを選ぶ。

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あきゅろす。
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