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香蘭学園
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正直言ってかなり面倒臭い。

「南条浬ってヒト…。知ってる?」

仕方無しに浬の名前を口に出すと、周りで騒いでいた生徒達が急に聞き耳をたてていた。

「浬サンって、あのSクラスの?って一人しか居ないケド…。」

「あの人、学年首位だから一人部屋だったし…そうじゃない?」

彰が利華と顔を見合わせ、二人して藍の顔をじっと見つめてくる。
藍は、何かマズイことを口走ってしまったのかと口をつぐんだ。


「藍ちゃん、凄いじゃん!」

「スゲー、どんな人なの?俺、喋ったこと無いから気になる。」

二人とも目を合わせると目が爛々と輝き、握手を求められる。

『南条浬』

2-S、ここの学園の王子様的存在だが、余り人と関わりを持たなくて有名らしい。

家はNグループと言う大きな組織で浬はその会社の御曹司に当たる。

常に学年首位の成績でルックスもよく、運動神経抜群。
否の付け所が無い。

何度となく学園内の生徒が告白しても振るばかりで、付き合うことはないトカ。
定かではないが、凄い人であることには間違いない。
「へぇ、凄い奴だったんだ。」

知らなかったとは言え、ここまで凄いとグウの音も出ない。
だが全く持って感心が起ころうともしなかった。

「待って、ココ男子校なワケで告白ッて!?」

勢いよく藍が立ち上がると、利華は驚いたように目を丸くしていた。

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あきゅろす。
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