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香蘭学園
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こんな風にされてもイヤじゃない。
イヤじゃないからこそ、どうやって振る舞えばいいかわからずにジタバタしていた。
「…で?」

「あぁ、ナントカ先輩だっけ?」

名前までは覚えていないらしい。朔夜は頭を抱えるが日狩は全く気にしていない様子だ。

「しつこいから振った。」

「は?いいの?」

しれっとした態度で何も包み隠さず話す。

「イイも何も、部活誘っといて入らないからって色仕掛けは俺に失礼でしょ?100年早いっつーの。」

自信ありげに目を細める日狩に朔夜は開いた口が塞がらない。

「ふ…ぅーん。」

「だって俺には朔チャンいるわけで顔が幾ら可愛くてもオスには興味ないからさ。」

「あ、そう…って俺、男なんですけど。」

何かおかしいぞと眉を寄せる。可愛くもなければ従順な乙女でもない。

「まぁな。それはそうなんだけど、仕方ないじゃん。好きな事に変わり無いし理由なんて無いぜ?」

「は?なんだそりゃ。」

「俺が誰を選ぼうと止める権利は無いし、朔夜が女じゃなかろうと大して問題じゃない。」

言いたい放題。
悪戯っ子のような笑みを浮かべる。
要は凄い告白をされているのだが、素直に喜べるものではない。

「待て、俺の意見はどうなる!?」

流して聞いていたので慌てて話に割り込んだ。
このままじゃ押し流されてしまう。

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あきゅろす。
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