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香蘭学園
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ひんやりした感触が頬に当たる。

「ん…冷た…。」

「ハイ。水、飲むでしょ?」

ミネラルウォーターだとすぐに気づいて浬からペットボトルを起き上がり受け取った。
喉かカラカラでその冷たさが体に入ってくると心地良い。

「…ぁ。」

唇についた水滴を浬に舐め取られ、真っ赤に頬を紅潮させた。

「藍、真っ赤。」

「浬がそうさせたんでしょっ。」

クスクス笑う浬に恥ずかしくてシーツで顔を隠す。
そんな光景もどこかシアワセ感に浸っていた。

「ねぇ、俺は藍に出来るだけのことはするから藍も…、俺のことで悩むなよ。」

ベッドから抱き上げられ、藍の身体が中に浮く。

「浬…っ。」

甘く甘く蕩けそうなキス。
思わず両手を首に回し、受け入れていた。

汗ばむ肌も触れ合うその熱さも忘れられない。

溢れ出す優しさと体温。
隙間なく埋めていくその肌色で。


高校生活最後の熱い夏が始まろうとしたばかり。

笑い合えたらまた、未来は明るい。何だってくぐり抜けて行ける。

触れ合った場所から幸せが溢れていた。




終わり

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あきゅろす。
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