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香蘭学園
38
自分でも嫌だった。
どこかで後ろめたい気分を背負って浬に接すること。
大きく息をすると頬に涙の筋が伝った。

「藍…、不安だったんだね。」

「…お見舞いにいっていいかわからなくて、睨まれたからいちゃいけない気がして…。でも俺のせいで…。邪魔しちゃ駄目で。」

エリカに睨まれてとてつもなく悪者になった気分に陥っていた事を話す。
朔夜も日狩も庇ってくれたけれどエリカと浬の間に入ってはいけない気がしていた。

「…そっか。」

浬の切れ長の眼が閉ざされる。
と、強引に唇をこじ開けられ執拗に息も出来ないほど攻め立てられた。

「もう少し信用してくれてもいいのに馬鹿ッ。」

いつもは見せない苛立った表情へと変貌していく。

「ね、何度言えば藍は気が済むの?」

「えっ…ぁ…。あっ…ぁぁ…ん。」

胎内に居る浬が体積を増し、律動が始まる。
圧迫感はあるにしても痛みはない。
スムーズに出し入れされ、抜けるギリギリまで引き抜かれる。

「あ…んッ―――。いッ…ぁぁぁぁ!」

次の瞬間、最奥まで突き上げられた。

「何度だって言うよ。藍以外好きじゃ無い。恋愛対象にならない。やっと…やっと…藍が悲しくなら無いようにって思ったのに。」

「浬…。」

声を荒げ、藍を抱く腕が小刻みに震えている。

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あきゅろす。
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