Heavy smokerbaby once more cry.
友達の一歩
僕と玉木は、晴れて友達になった。
それは、それでいいのだが、
一つ問題が浮上した。
「友達って何するんだ?」
昨日は、ユートピアと友達になった。
(僕は立て続けに二人と友達になった事になる)
んと、まず……ユートピアの時は……
ユートピアの名前付けたな。ユトって。
友達は、名前で呼びあうのか……?
その事を本日友達になったばかりの玉木と一緒に昼を食べていた(これは友達になったら、する事らしい)時に話すと、
片手に持ってジュースを飲んでいた手が動かなくなって、
ポカーンとした顔をしたかと、思うと
教室中に響き渡るような声で爆笑した。
「あはっはったは!ひぃ、やッハハハ!!脇腹いてぇ……クククっ」
「な!」
だから、笑う要素がどこにあるんだ。
しかも五月蝿い。クラスメートがこっち見てるだろう。
「玉木、五月蝿い。」
「ハハ、わりぃ。つか、小椋可愛いすぎ」
「!!」
またこいつは、変な事を!!
「もういい。お前なんか知るか」
「あ!悪いって!ごめん小椋」
はっと態度を変えて謝ってくる玉木。
ホントに忙しい奴だな。
「でもさ、名前呼びいいと思うよ」
「え」
なんだ、真面目に聞いていたのか。
「だけど、俺は小椋って呼ぶわ。なんかユートピアに悪いし。そこはフェアじゃないとな」
フェア?玉木はユートピアと何か勝負でもしているのか?
「で!?小椋は俺の事なんて呼んでくれんの?」
「え?」
そんなの考えてなかった。
あだ名だったら、玉木だから、タマ……とか?
「タマ……」
「ブッ!!」
…………また、玉木が笑い出した。
マジで無視するぞ。
「わりぃ!わりぃ!そっか、タマか。うーん、せっかく小椋が付けてくれたんだから、それもいいんだけど……」
「?他に呼んでもらいたいのがあるのか?」
「うん、どーせならさ、名前で呼んでみない?」
「名前?」
「そ、翠って呼んでよ」
「みどり……か?」
「そ。俺の名前」
「名前呼び……」
すごく友達って感じがする。
「呼んでみ?ほら、み・ど・り」
「翠……」
「うん」
玉木、いや翠の満面の笑みが目の前にある。
少し恥ずかしい気もしたが、翠が嬉しそうなので、
翠と呼ぶようにした。
そんなこんなであっという間に昼休みは終了した
。
こんなに早いと感じた昼休みは、初めてだった。
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