Heavy smokerbaby once more cry.
call me.
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「ユートピア、そこ汚れて………」
「ちょっと待った」
とユートピアは僕の目の前に手を向けて、何かに制止をかけた。
「?」
何を待つのだろうか。何かしたか?見当がつかない。
「何が……だ……?」
首を傾けて、聞いてみた。
ユートピアは、僕のほうを向くと
「名前」
「名前?」
ユートピアの事か?
さらによく意味がわからず、首を傾けると
「その呼び方、止めてくれない?」
「………ユートピアって呼び方か?」
「そう。なんかそれ、人間じゃない見たいじゃん」
デッキブラシに顎をのせて、ふて腐れたようにユートピアは言う。
その姿すらきれ………じゃなくて、
「じゃぁ、名前は?僕は今まで君を噂でしか知らなかったから、そう呼んでいたけど、名前があるなら、そっちで呼びたい」
「フフフ、俺に名前ないとでも思ってたの?」
シニカルに笑いながら、ユートピアはその瞳を細めた。
「……あるなら言ってくれ」
「………ヤだ」
「っっ!!なんで?」
「だって、小椋だって名前教えてくれないじゃん?俺だけ教えんのって不公平だと思わない?」
不公平?僕が名前を教えてないから?
「だから教えろって?」
「いや、そうとは言ってない。」
じゃあ、どうすればいいんだ。
「そうだな……じゃぁ、小椋が名前付けて」
「え……………」
なにを言っているんだユートピアは。
「なん、で、僕……?」
「小椋が気に入ったから。別にたいした事じゃない。その名前は小椋しか呼ばないんだし」
「僕しか…呼ばない……?」
「そう、だから小椋が決めて。」
「名前………」
名前と言われても、いいのが思いつかない。
ユートピアはユートピアだし……。
「……………」
「……………」
じっとユートピアが、僕を見つめてくる。
「………じゃぁ、ユートピアの………ユトってどう?」
「……………」
やっぱり少し子供っぽかっただろうか。
不安になり、おずおずと顔を上げると、ユートピアは笑っていた。
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