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Clap byベジット クリスマスver.





「おーリファ、久しぶりだな!元気してるか?うわっ!な、何だよ!何で怒ってんの?」


「怒るのは当たり前ですよっ!今までどこで何をやっていたんですか!?」


「あー…そうだよな。オレ、お前に会いに行くって約束してもんな」



「ち、違いますっ!来なかったから怒ってるんじゃありません!心配だったんですよ…何かあったんじゃないかって…ベジットさんはすぐに無茶をするから……っ!」



「へぇ〜…心配してくれてたってわけ?リファちゃんも可愛い所あるんですねぇ〜」



「そ、それどういう意味ですか!」



「…嘘だよ。心配かけちまって悪かったな…ちょっと別件でトラブルがあったんだ。もうほとんどは落ち着いたがな……」



「そうだったんですか……色々大変だったんですね……でも、無事だったって分かったから良いんです。それに、今日来てくださいましたし……」



「え…どうした?今日のお前、すげー可愛いんだけど…キスして良いか?」



「だ、ダメです!!」



「はあ〜…相変わらずお堅ぇヤツだな……ま、会えたのが今日で良かったぜ!」



「そうですね!今日はみんなで"暮らしますパーティ"をやりますので、本当に丁度良かったです!」



「……は?何て言った?」



「え、だから…今日はみんなで"暮らしますパーティ"をやるんです」



「…いや、何だその暮らしますってのは…みんなで仲良くキャッキャと暮らします宣言か?まあ…お前と二人っきりなら大歓迎だけどなっ!」



「え、暮らしますっていうイベントがあるでしょ?ちょっ…!何で笑い堪えてるんですか!?」



「あはははっ!お前なあ…それを言うならクリスマスだクリスマス!!」



「…くりすます?」



「ああ、今日は愛し合う男女が共に過ごす大事な日だ。だから、お前を手に入れる絶好のチャンスってわけ」



「は、はあ…愛し合う男女ですか。でも、私達はそんな関係じゃないでしょうに……」



「まあそう言うなよ。本当はゴジータが行くつもりだったらしいんだが、アイツには強力のアルコールで眠って貰ってんだ」



「あ、アルコール!?な、何でそんな事するんですか!?」



「な、何でって…当たり前だろ!特にアイツにだけはお前と二人っきりにさせたくねえ!アイツは一応オレでもあるからな、何考えてやがんのか、だいたい分かるんだよ」



「…ベジットさんとゴジータさんが同じって…そんな事あるわけないじゃないですか!性格なんて全くの正反対ですよ?少なくともゴジータさんはベジットさんと違って紳士的で素敵な方です!」



「うわっ…おまっ…!こんな男前を目の前にして、普通そんな事言う?」



「いやいや…その自信は一体どこから来るんですか……」



「と、とにかくだ!オレがモタモタしてるうちに、お前がアイツに靡(なび)いちまうかもしんねえだろ?オレと違ってカッコつけすぎてんのが気に入らねぇんだよなー……」



「ゴジータさんがカッコつけたって別に良いじゃないですか。本当にその通りなんですから。それに、私は誰にも靡いたりはしません!」



「…ほう、言ったな。じゃあその証拠を見せて貰おうじゃねぇか」



「証拠って…?な、何するつもりですか!?ニヤニヤしてるから絶対に良くない事でしょう!?」


「…良くねぇ事?寧ろお前にとっては良い事だと思うぜ?」


「…良い事?」


「ああ、イイ事だ。そうだな…ここはストレートに唇にキスしてみる?」



「なっ…!全然良い事ではないじゃないですか!!」



「おー怖い怖い。やっぱりお前にはちょっと刺激が強過ぎるな……」



「ば、バカにしないでください!私そんなに子供じゃありませんよ!」



「へぇー…そんな強がり言っちゃっていいわけ?だってお前…未だカカロットに抱きしめられるだけで顔真っ赤にさせてんじゃねぇか……」



「そ、それは…だって悟空さんは…いつも突然ですし……」



ーーくいっ



「うわっ!!な…ななな何ですか!?ち、近い……!!」



「うーん…赤くなるのはカカロットだけじゃねぇみてぇだな。だが…どの野郎にもそんな顔を見せるのは気に入らねぇ……」



「そ、そんな事言ったって…こんな至近距離じゃ…恥ずかしいに決まってるじゃないですか!」



「…顔近付けただけでこのザマかよ。言っておくが、オレはキスだけじゃ終わらねーぞ。まあ安心しろ。最後までイイ声で鳴かせて……」


…って、おいおいおい!!
待てって!逃げんなよ!

「こ、来ないで!!エッチ!ヘンタイッ!!もうゴジータさんに言いつけてやる!!」



「冗談だって!そんな事するわけねぇだろ!仮にもオレはお前を守る身だ!ケガさせるわけにはいかね…って、ちょ待てよ!」

「キム・タクヤはサインでも置いてとっとと海賊の世界へお帰りくだされ!!」

「ちょっと待て!!区切る箇所ちげーだろ!全くの別人になってるじゃねぇか!!ていうか、どさくさに紛れてサインを要求するな!」




「ベジットさんの言葉は…っ…信用出来ません…!絶対良くない事っ…考えてる…っ……! 」

(…つ、疲れてきた…お、お腹が……)








ーーガシッ!!

「ふああっ!!」










「…捕まえた……」



「べ、ベジットさん…ちょっ…ちょっと……!」

(後ろから抱きしめないで…!!)




「…待っててやるよ。お前がオレを選ぶまで…お前が自分からオレを必要だって思うようになるまで…ずっと待っててやる」



「……っ!」



「だが、その時はお前の全部をオレのものにしてやるからな。まあ、心の準備だけはしておけよ。何なら予行練習してやっても良いけど?手とり足取り何でも教えてやるぜ?」



「それじゃあ…待つ意味全然ないんですけど……」



「ははっ!それもそうだな!だが、オレもそんなに長くは待てねぇからな……」



「な、なんですか……?」







ーーチュッ……



「なっ…!ちょっ…い、今ちゅって…!」



「ははっ…デコにキスくらいは許してくれよ」



「もうっ……やっぱりベジットさんは変わらないですね……」










恋愛なんてした事ないから、ベジットさんの過剰な言動にビックリする事が多いけど……



これが愛されているって事なんだね……



分かっているけど…恥ずかしくてなかなか素直に受け止められないんだ。



意地っ張りでごめんなさい。



でも、少しずつ貴方と向き合っていくから、しっかり受け止めてね。




Clap Message byベジット
クリスマスver.




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