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Clap 神様 001





元気にしておるか?おぬしが下界に降りてから、どうも落ち着かなくてな…


幸い、下界には孫がいる。あやつがおれば何も問題はないと思うが…地球とて安全とは言えん。


特におぬしは目立ってしまうからな…厄介な問題に巻き込まれていなければ良いのだが…


実は、先日ミスター・ポポから聞かされたのだが、わたしが用意した品々に不備があったようだ。


おぬしも既に気付いてはおるだろうが…地球のガイドブックを未完成のものと入れ間違えてしまってな…。


これまで大層不便だったであろう。すまなかったな。本当に申し訳ない事をしてしまった。



これを機に、一度天界へ帰って来てはくれぬか?やはりおぬしの事が心配でな……


なに…?帰れんだと?



…なるほど、一人の子供を残して帰れんとな…おぬしらしいもっともな理由だ。


だが、このままではおぬしまでもが危険に曝(さら)される。今は孫が近くにおらんようだから尚更だ。


おぬしに全てを託し、死んでいった同胞の為にも生きねばならんぞ…


恐らく、おぬしは神をも超える存在だろう。一度死ねばドラゴンボールでも生き返る事は不可能かもしれん。


おぬしが居なくなり、最も悲しむのは孫だろう。


これだけは言っておらんかったが、あやつはおぬしが意識を失っている間、何度も天界を訪ねようとしていたそうだ。


だが、わたしとの約束があやつを思い留まらせていたのかもしれん。


おぬしが目覚めるまで、天界へ来るのは遠慮するよう、孫には言っておいたからな…


当時、わたしはあの世にて閻魔大王様より小言を…いや、お咎めを受けていたのでな、わたしが不在の間だけ孫悟空の動きを見ているようカリンに言っておいたのだ。


孫のあれ程に必死になる姿など、今まで一度も見た事がなかったと、カリンも驚いておったぞ。


ああ、おぬしはまだカリンと会った事はなかったな。事が片付けば、一度会いに行ってみるが良い。


その為にはやはり生きねばならん。よいか?生きるのだ。


おぬしの命はもう、己だけのものではない。数多の者がおぬしを大切に想っておる。それを忘れるでないぞ。



地球の神 




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